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壁紙にもカビが発生する?カビの落とし方や対策方法などについて解説

1.壁紙にカビが発生する原因

壁紙にカビが発生する原因をみていきます。

1-1.換気不足

気密性の高い住宅では外部から空気が入ってきづらく、定期的に換気を行わないと室内の湿気や室温が外気と循環しにくいです。カビは湿度や気温が高い夏だけでなく、窓を閉め切って暖房を多用する冬も湿度が上がるため、カビが発生しやすくなります。

1-2.結露

室内と外気の温度差がある場合に、窓などに水滴が付着する現象が結露です。結露は湿度の高い梅雨の時期、暖房の使用で外気との温度差が大きくなる冬などに発生しやすいです。結露を放置した場合、カビが発生してしまいます。

1-3.壁の汚れの放置

見た目にはキレイにみえる壁紙でも、汚れが付着していることがあります。付着した汚れを放置した場合、カビのエサとなり、カビが発生するため注意しましょう。

2.壁紙のカビの落とし方

壁紙のカビの落とし方は壁材によって異なります。壁材ごとの落とし方をみていきましょう。

2-1.吸水性の低い壁紙

吸水性の低い壁紙は水分を吸い込まないため、中性洗剤を使用して掃除できます。掃除を行う際には、かたく絞った雑巾などでカビをできるだけ取り除いた後、洗剤を塗り込みます。掃除後は洗剤や水分を残さないようにしっかりと乾拭きを行いましょう。

2-2.吸水性が高い壁紙

紙や布のクロスなどは吸水性が高く、摩擦やダメージに弱いことから洗剤や漂白剤は使用できません。そのため、かたく絞った雑巾などでカビを拭き取り、落とし切れないカビはブラシなどで優しく擦って落とします。

吸水性が高い壁紙でも使用できるカビ掃除洗剤は販売されているものの、使用する際には取扱説明書を確認しましょう。

2-3.土壁や砂壁

土壁や砂壁は吸放湿性能に優れ、一般的なクロスよりもカビは生えにくいです。しかし、水を吸い込むことに加え、擦ると崩れてくるため、掃除する際には注意しましょう。かたく絞った雑巾でカビを取ります。

ただし、カビの範囲が広いなど対処が難しい場合には、リフォームも検討しましょう。

2-4.木材の壁

木材は水を吸い込み、素材が柔らかいため、カビが奥深くに広がります。表面だけであればカビを落としやすいものの、放置するとカビを取りづらくなります。カビ取り剤を使用すると木材が傷んでしまうため使用は避けましょう。

掃除する際には、アルコールを含ませた雑巾などで拭き取ってカビを落とします。

3.壁紙のカビの対策方法

壁紙のカビの対策方法をみていきます。カビが気になる方は次のような方法を実践し、カビを防ぎましょう。

3-1.換気と結露対策

換気をするだけで、こもっていた湿気を外に逃がせます。換気する際には、2カ所窓を開けて風の通り道を作ると効率的に換気できます。換気が難しい場合には、除湿剤やエアコンの除湿機能を使用しましょう。

結露を防ぐには、壁に断熱材を入れる、窓を断熱ガラスに変更する方法が有効です。しかし、こうしたリフォームは時間も費用もかかります。リフォームが難しい場合は、窓に貼る断熱シートを活用しましょう。

3-2.定期的に掃除する

壁に付着した汚れやホコリなどをエサとしてカビは繁殖します。そのため、月に1回など定期的に壁の拭き掃除を行いましょう。

3-3.加湿度合いの調整

冬場などは乾燥しやすく、加湿器の使用頻度が高くなります。しかし、加湿しすぎるとカビが発生しやすくなります。60%程度が適切な湿度であるため、加湿度合いを調整する時はその付近で加湿を行いましょう。

4.壁紙のカビの状態に注意

湿気や結露などが原因で壁紙にもカビが発生します。カビが生えた状態で放置するとカビが拡大するため、早めに落とすことを心掛けましょう。また、換気や結露対策などカビを発生させないように対策を行うことも大切です。カビの範囲が広いなど自分で対処できない場合には、リフォーム会社などに相談しましょう。