掃除中の熱中症を防ぐ！原因・症状・予防法を徹底解説

掃除は意外と全身運動です。家具を移動させたり、屈んで拭き掃除をしたりと、短時間でも心拍数や体温が上がります。夏場は次のような条件が重なると、室内でも熱中症のリスクが高まります。

窓やドアを閉め切っている…換気不足で湿度が上昇

風通しの悪い場所で作業…押し入れ、浴室、狭い廊下など

高温多湿の環境…気温30℃以上・湿度70％以上は危険ゾーン

長時間作業…集中して休憩を忘れる

掃除中に以下の症状が出たら、熱中症のサインです。早めの対処が必要です。

めまい・立ちくらみ

異常な発汗または発汗が止まる

体がだるい、動けない

頭痛、吐き気

意識がもうろうとする

特に「汗が急に止まる」「呼びかけに反応しない」などの症状は重症化の兆しです。すぐに作業を中断し、涼しい場所で休みましょう。

室温・湿度の管理
掃除を始める前に、室温と湿度を確認しましょう。室温28℃以下・湿度60％以下が理想です。エアコンや扇風機を使用し、必要に応じて除湿機も活用してください。

水分と塩分の補給
掃除中は思った以上に汗をかきます。喉が渇く前に、こまめに水分を補給しましょう。おすすめは経口補水液やスポーツドリンク。長時間作業では塩分タブレットも有効です。

作業時間を短く区切る
一度に長時間掃除をしないようにしましょう。「30分作業＋10分休憩」のサイクルを意識すると安全です。特に浴室や押し入れなど、蒸し暑い場所では5〜10分ごとに換気と休憩を取ると効果的です。

通気性の良い服装
夏場の掃除は、速乾性・通気性の高い服装がおすすめです。帽子や冷感タオルも活用しましょう。汗を吸った服はそのままにせず、休憩時に着替えると体温調節がしやすくなります。

朝や夕方に掃除を行う
昼間の気温が高い時間帯（10時〜16時）を避け、涼しい時間帯に作業すると熱中症のリスクが減ります。

浴室掃除
浴室は湿度が非常に高く、換気が不十分になりがちです。ドアや窓を開け、換気扇を回して作業しましょう。休憩は必ず浴室外で取りましょう。

押し入れ・物置
狭い空間は熱がこもりやすく、体感温度も高くなります。入りっぱなしで作業せず、数分ごとに外に出て換気してください。

窓拭きやベランダ掃除
直射日光を浴びるため、屋外作業と同様に帽子や日焼け止めが必須です。冷たい飲み物や保冷剤も準備しましょう。

作業を中止し、涼しい場所へ移動

服をゆるめ、風をあてる

冷たいタオルで首・脇・太ももの付け根を冷やす

意識がある場合は水分・塩分補給

意識がない、呼吸が異常な場合は救急車を呼ぶ

掃除は日常の作業ですが、夏場は熱中症のリスクを軽視できません。室内でも油断せず、温度・湿度管理・水分補給・こまめな休憩を徹底しましょう。安全対策を行えば、快適に家をきれいに保つことができます。