知らないと危険？夏場のエアコン使用の落とし穴

● 冷房病（クーラー病）の危険性
室温を下げすぎると、自律神経が乱れ、だるさや頭痛、肩こり、腹痛といった症状が現れることがあります。これがいわゆる「冷房病」です。特に外との温度差が大きい場合、体は頻繁に体温調節を強いられ、負担がかかります。

● 適切な室温・湿度の目安
室温：26〜28℃

湿度：50〜60%
設定温度は低くしすぎず、湿度管理にも注意しましょう。湿度が高いと体感温度も上がるため、除湿機能の活用もおすすめです。

● 設定温度の低すぎ設定
例えば設定温度を24℃から26℃に上げるだけで、年間で数千円の電気代節約になる場合もあります。特に起動直後に一気に冷やそうと低い温度設定にすると、消費電力が急増します。

● 節電のコツ
使い始めは適温設定（26℃前後）で運転

サーキュレーターや扇風機で空気を循環

フィルターの定期清掃で効率維持

日差しを遮るためのカーテンやすだれの活用

冷房運転では室内の湿度が下がりすぎることがあります。乾燥した空気は喉や肌のバリア機能を弱め、風邪や肌荒れを引き起こす原因になります。加湿器の併用や、洗濯物の部屋干しで適度な湿度を保つ工夫が有効です。

● フィルターや内部の汚れ
夏場は結露によってエアコン内部が湿った状態になりやすく、カビが繁殖する温床になります。このカビや雑菌は風と一緒に部屋中に拡散され、アレルギーや喘息の原因となることも。

● 対策
フィルターは2週間に1度を目安に掃除

シーズン前後に内部洗浄

使用後は送風運転で内部を乾燥

室外機周辺に物を置いたり、直射日光が当たり続けると冷却効率が落ち、消費電力が増加します。さらに、熱がこもることで故障の原因になることもあります。
室外機は風通しの良い場所に設置し、日よけやすだれで直射日光を避けましょう。

エアコンを完全に切って寝ると、熱中症のリスクが高まります。一方、冷やしすぎた状態で一晩中運転すると、体が冷えすぎて睡眠の質が下がります。
おすすめは「就寝時は27〜28℃設定＋微風モード」または「タイマー運転＋扇風機の併用」です。

真夏に停電が起きると、室内の温度は急激に上昇します。特に高齢者や乳幼児は熱中症リスクが高く、事前の対策が必要です。
扇子や保冷剤、遮光カーテンなどを備えておくと安心です。

夏場のエアコンは快適な生活に欠かせませんが、使い方を誤ると健康・家計・機器寿命に悪影響を与えます。ポイントは以下の通りです。

室温・湿度は適切に保つ

冷やしすぎず、外気との温度差は5℃以内が目安

定期的なフィルター清掃で効率維持

室外機周辺の環境にも配慮

就寝時は体を冷やしすぎない運転方法を選択

正しい知識と工夫で、夏を快適かつ安全に乗り切りましょう。