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クレンザーの成分とは?種類ごとの特徴などを解説

1.クレンザーの成分とは

クレンザーは汚れを浮かせるための界面活性剤、浮いた汚れを削り取るための研磨剤を一定量含んでいる洗剤の中で、漂白剤成分を含んでいないものがクレンザーと呼ばれます。一般的なクレンザーは弱アルカリ性です。

家庭の汚れの多くは酸性であるため、弱アルカリ性のクレンザーを使うと中和分解反応を起こし、汚れを取り除きやすいです。

2.種類ごとの特徴

クレンザーは大きく分けると粉末タイプとクリーム・液体タイプの2種類です。それぞれの種類の特長をみていきましょう。

2-1.粉末タイプ

粉末タイプのクレンザーは成分の80~90%が研磨剤成分でできているため、磨く効果が高いです。頑固な汚れを落としやすいものの、使用した箇所への負担が大きくなります。そのため、使用するのは表面にキズがついても大丈夫なもの、キズがつきにくいものに使用しましょう。

具体的には、コンロの五徳や鍋などの外側の焦げ付き汚れなどに使用します。粉末タイプのクレンザーを使用する場合、力を入れて擦ると塗装や表面の加工を削り取るリスクがあります。

そうしたリスクを予防するためにも、洗浄したいものの汚れをある程度浮かせたうえで、粉末クレンザーをかけ、ブラシで軽く擦って汚れを除去しましょう。

2-2.液体・クリームタイプ

液体・クリームタイプのクレンザーは研磨剤成分が全体の20~50%程度であるため、使える範囲が粉末タイプよりも広いです。具体的な使用用途としては、キッチンシンクや水回りの洗浄、鍋や金属器などの洗浄となります。

液体・クリームタイプのクレンザーは、高い研磨作用があるため、水アカ(水道水の中に含まれているミネラル分やカルキが凝固したもの)汚れを効率的に落とせます。また、湯飲みの内側についた茶しぶなどの除去も効率的に行うことが可能です。

3.クレンザーを使ってはいけないもの

ここでは、クレンザーを使ってはいけないものをみていきましょう。

3-1.木製品や素焼きタイル

木製品や素焼きタイルは水が染み込む素材です。このような素材をクレンザーで洗うと研磨剤が染み込み、シミや変色の原因となります。

3-2.ガラス製品・人工大理石・貴金属

ガラス製品や人工大理石、貴金属にクレンザーを使用すると表面に細かいキズがつくだけでなく、光沢がなくなります。そのため、こうした製品にクレンザーを使用しないように注意しましょう。

3-3.浴室や洗面所の鏡

研磨剤が含まれているクレンザーで鏡を磨くとキズがつきます。また、くもり止め加工がされている洗面所や浴室の鏡の汚れ落としにクレンザーを使用すると加工が削れるため注意しましょう。

3-4.絵柄のある食器

絵柄のある食器をクレンザーで洗うと加工されている部分が削れてしまい、見た目を損なうリスクがあるので気をつけましょう。

4.クレンザーを使用する際の注意点

クリームクレンザーは研磨剤が沈殿しやすいため、成分が沈殿したままで使用しないように良く振ってから使いましょう。また、クレンザーを扱う際には肌をキズつけないようにゴム手袋を着用することをおすすめします。

クレンザーでの清掃を行う際には、一か所だけを集中して磨くとキズがついたり、仕上がりにムラが出る可能性があります。そのため、清掃する箇所を優しく、円を描くように意識して磨きましょう。

5.クレンザーを正しく使いましょう

クレンザーは使い方を間違えた場合、キズや変色の原因となります。しかし、クレンザーを有効に活用できれば、汚れを効率的に落とせます。使える素材や使えない素材、注意点などを把握しつつ、クレンザーを正しく使って汚れを落としましょう。

読んで下さりありがとうございます。感謝いたします。