1.エアコンに結露ができる理由
エアコンの結露は、エアコン内部と室内の温度差で発生します。結露が発生しやすい時期は梅雨から夏の時期です。夏の湿った空気をエアコンが吸込み、内部で急速に冷えた際に、水蒸気が水分に変化して結露となります。
エアコンメーカーとしては、エアコン内部でできる結露は想定している現象です。
エアコンメーカーとしては、エアコン内部でできる結露は想定している現象です。
2.水漏れにつながる結露の発生原因
水漏れにつながる結露の発生原因についてみていきましょう。
2-1.フィルター汚れ
エアコンフィルターが汚れている場合、空気の吸込みや吹出し能力が低下します。フィルター汚れが原因で空気が上手く吹き出されない場合、冷えた空気がエアコン内に溜まります。室内空気との温度差が生じて結露が多く発生します。
吹出し口から結露が流れている場合はフィルター汚れが原因の可能性があります。
吹出し口から結露が流れている場合はフィルター汚れが原因の可能性があります。
2-2.ドレンパンの劣化
ドレンパンはエアコン内部に溜まる水滴を受け止める箇所です。しかし、長期間使用している場合、劣化や破損するリスクがあります。ドレンパンが劣化や破損していると水漏れが起き、水漏れが改善されません。
2-3.排水設備の詰まりや破損
正常な状態では、結露は配管と通じで外へ排出されます。しかし、経年劣化といった要因で排水設備が破損していると結露が外へ送られにくいです。そのため、結露が水漏れとして現れる可能性があります。
また、配管がホコリや汚れなどで詰まっていると結露がエアコン内部に逆流し、水漏れ現象の原因となります。
また、配管がホコリや汚れなどで詰まっていると結露がエアコン内部に逆流し、水漏れ現象の原因となります。
3.エアコン内部の水漏れはカビ発生につながる
エアコンの結露を放置した場合、カビが発生し、フィルターや吹き出し口に黒い汚れがつくため注意しましょう。また、カビが発生するとカビの胞子が部屋中に広がるため注意しましょう。
4.エアコンの結露を予防するための方法
ここでは、エアコンの結露を予防するための方法をみていきましょう。
4-1.ルーバーを上げる
ルーバーが下向きのままで冷房運転を継続すると、エアコンの冷たい空気がルーバーに当たり続けるため、結露が発生しやすいです。そのため、リモコンでルーバーを上げると結露を予防できます。
4-2.設定温度を上げる
エアコンの結露は外気温と室温の気温差があるほど発生しやすいです。そのため、室温が高いからと設定温度を20℃など低く設定するのではなく、室温よりやや低い温度に設定しながら温度設定を行いましょう。
4-3.風量を強くする
エアコンの設定風量が弱いと部屋が冷えるまで時間がかかります。そのため、吹き出し口が長い時間冷やされ、結露が起きやすくなります。部屋の室温が下がり涼しくなるまではエアコンの風量を強めに設定しましょう。
4-4.内部クリーン機能を使用する
内部クリーンはエアコンの結露を送風で乾燥させ、カビの発生を予防する仕組みです。内部クリーンに関しては、初期設定されていることも多く、設定されていれば改めて自分で設定しなくても良いです。ただし、手動で内部クリーンを行う機種もあるため確認してみましょう。
5.エアコンクリーニングも結露対策になる
エアコン内部の熱交換器や送風ファンの汚れを落とすことでエアコンが効率的に稼働するため、電気代の節約につながります。2年に1回等定期的にエアコンクリーニングを依頼すると結露やカビ発生の防止につながることに加え、エアコンをキレイな状態に保つことが可能です。
ただし、結露対策やクリーニングを行っても結露が発生する場合は、エアコンが劣化・損傷している可能性があるため、原因が分からない場合はメーカーに修理を依頼しましょう。
ただし、結露対策やクリーニングを行っても結露が発生する場合は、エアコンが劣化・損傷している可能性があるため、原因が分からない場合はメーカーに修理を依頼しましょう。